「英検準1級を取りたい。
皆さんどうやってこんなに膨大な量の
単語を覚えているのですか?」

というご相談をいただきました。


私も、高校3年生の時、
毎朝、電車の中で単語帳を見続けたのに
全然覚えられず・・・
センター試験で大失敗。
という経験があります。

ただ、その後英語をやり直し
試行錯誤し、独学で
英検準1級に半年、
英検1級に2ヶ月で
合格することができた時、
分かったことがあります。

それは
英語を習得する瞬間って
学んでる時じゃなくて


「思い出した時」

だということ。

単語を勉強しても、
すぐ忘れるのって当たり前。
その前提で学ぶ必要があるんです。

学んだことをその日の夜、とか
翌朝とかに見直して
「あーそうそう、これこれ」
って思いだした時に記憶に残る。


だから英語学習って
反復、復習が一番大切なんです。

多くの方がこの反復・復習の量が
足りていないと感じます。


そしてこの「復習」のタイミングが
遅いこともなかなか語彙量が
増えていかない原因の一つ。

復習のタイミングはできるだけ早く。
間隔を開けないってのがポイント。

私も特に記憶力が
めちゃくちゃ良いわけでもなく、
だからこそ
こまめに見返す
ということを実践していました。

朝単語を覚える

お昼休みに見直す

夜もう1回その日新しく
覚えた単語を見返す

翌朝起きてノートで
再度確認する

このような流れで
定着するまで
何度も見返して
「思い出す」

ってことをやってました。


英検学習で比較的短期間で
語彙のスコアが高く
取れたのはこの学習方法を
取り入れたからです。

ちなみに、
この思い出す時に
より記憶に定着させる方法を
1つお伝えします。

それは
「出会った場面」
を一緒に覚えておくこと。

実はこれが
「単語帳を使わない学習方法」
を私が推奨している理由でもあります。


私たちの中で経験が記憶に
深く刻み込まれる時って
感情を伴っている時、
また情景や背景が明確な時。

例えば、新しく取引先の方に会って
名刺交換をした。
あとでその方の名前や顔を
思い出す時に、

名刺を見るよりも、
その方と話した場面を
思い浮かべる方が鮮明に
記憶が蘇りませんか?

実際に私も英検の学習において

単語帳を見て覚えるという
高校時代のやり方よりも、
英検の長文問題の中で
出会った単語を
文脈を関連づけて覚える方が

あとで見返した時に
「これはあの長文の
この話のところに出てきた
単語だ」
と記憶に残りやすかった。

私たちの単語学習って
日本語訳を暗記することじゃなくて

文脈でどのように使われているのかを
学ぶこと。

だから単語単体で
暗記していくって
私はあまりお勧めしません。



さて、最後に。

この
「場面と一緒に自然に
単語や表現を学ぶ方法」

として、私が日常生活で
実践していることをシェアします。

アメリカで朝、娘たちを
学校に送って行った時の話です。

その日はめちゃくちゃ暑い日で。
「boiling」という表現が
ぴったりの一日でした。
※実際にこのboilingという単語は
ネイティブの方からもよく聞きます。

It was boiling hot yesterday.
(昨日はうだるように暑かった)
という言い方をします。

ちょうど信号待ちをしている時に、
交通整理をしてくださっている
先生と話す機会があったんです。

信号待ちのため止まった瞬間、
太陽がギラギラ照りつけていたので
私が思わず

“It’s too bright!” と口にしたら
その方が「本当に暑いね」と
声をかけてくれたんです。

そこで私が
「昨日は特に暑かったですね」と
返したら、その方がこうおっしゃったのです。

“Yeah, it was miserable.”

あなたはこの「miserable」
という単語、ご存知ですか?


私はこれまで「惨めな」
「ひどく悲しい」というように、
人の気持ちを表す言葉としてしか
使っていませんでした。

ですがこの方は
「天気が最悪だった、不快だった」
という意味で使っていたんです。

この瞬間、頭に「miserable」が
焼き付いて離れなくなりました。

そして
「あ、天気にもこうやって使えるんだ」
と記憶に定着したんです。

※実際にひどい暑さ、寒さ、
ひどい雨の時などに使えます。

この単語は1年経った今でも
記憶に残っています。

実はこのように、
会話の中で知らない
表現に出会ったら、

その場で覚えて記憶に残す。

もしくはもし可能なら
その場でスマホなどにメモをする


ということをいつもしています。

そしてもちろん、あとから
メモを見返して思い出す。

自分が実際に経験しているので
場面も鮮明に思い出す。

このちょっとした意識や作業で
自分の表現、語彙って
すごく広がるのです。

こうやって実際に
使われている場面で
覚える方が
単語帳で覚えるよりも
はるかに効率が良いんです。

すぐに使うことができるからです。

実際、英語を習得した方からは
この方法をよくやっていた、
という話を聞きます。

出会った表現を「盗む」、
そして「すぐに使う」。


これを繰り返すことで、
語彙力・表現力はぐんと伸びます。

しかも目の前の会話で
出会った単語は、
その後、自分の生活の中で
また出てくる可能性がある。

だからこそ、その瞬間を
逃さないで欲しいのです。

新しい単語に出会い、
「何だろう〜」とそのまま放置すると
確実に数分後には忘れます。
出会った単語や表現を逃さない!

実は英語学習って
普段アンテナを張り
このようなタイミングを
逃さずキャッチできるか、で
伸びは大きく変わってきます。


ぜひ今日から
意識してみてください。

PS
これって仕事でも同じですよね。
一回聞いたこと全部覚えて
理解できるなんて無理で
それをもう一回自分でやってみて
あーそうやった、って
改めて思った時に本当に理解できてる。

物事をうまく進めるための
基本的な考え方や進め方って
全てに繋がっていると思っています。